水野研では、北海道陸別町、南極昭和基地、アタカマ高地(チリ)、リオ・ガジェゴス(アルゼンチン)、トロムソ(ノルウェー)にミリ波大気分光観測装置を設置し、成層圏・中間圏のオゾンや窒素酸化物、オゾン層破壊物質等の大気微量分子の定常観測を行っています。
図1 ミリ波大気観測装置が設置されている陸別観測所の外観
名古屋大学宇宙地球環境研究所の「陸別観測所」は、北海道足寄郡陸別町にある「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」内にあり、ここに水野研が運用するミリ波大気観測装置が設置されています。陸別観測所は、女満別空港から車で約1時間のところにあり、ミリ波観測装置のほか太陽地球環境研究所が運用する様々な観測装置が置かれています。
陸別のミリ波観測装置は、国立環境研究所と共同で1999年に設置され、110 GHz帯のオゾン分子スペクトルの観測を行うことが出来ます。宇宙地球環境研究所に運用が移管された2011年以降も継続的にモニタリング観測を行っており、主に中緯度地域の成層圏・中間圏オゾンの変動とその変動機構の解明に関する研究などを行なっています。